スクリーンショットでも動画でもありません。画面DDSのレコード内容を保存し、後から同じイメージを5250へ表示する。IBM iらしい「画面の再生装置」です。
01 / STILL HAPPENS
策を凝らしても、
不思議なミスは起きる。
音声で指示し、QRで現物を特定し、例外用の画面まで用意する。それでも、現場では説明のつかないミスが起こります。 大量の検体を高速で扱う作業のあと、「そのとき何を見たか」「どの順番で操作したか」を記憶だけでたどるのは困難です。
だから必要だったのは、作業者を疑う仕組みではありません。あの瞬間にシステムが見せていた事実を、後から同じ姿で確かめられる仕組みでした。
02 / RECORD THE SCREEN STATE
画面を画像ではなく、
レコードとして残す。
検体照合の全画面について、画面DDSのレコード内容を、その表示イメージを構成するデータのままログファイルへ書き出しました。 ログを見るときは、そのレコードイメージをそのまま5250へ表示します。
一般的に言えば、防犯カメラを巻き戻すような効果です。ただし、保存しているのは映像ではなく、実際に画面を構成していたレコード内容。 IBM iの仕組みを生かし、必要な事実だけを再現しました。
03 / MICROSECOND ORDER
時刻は、
μ秒まで刻む。
ログの時刻は秒単位では足りません。現場には、試験管三本のQRを0.3秒以内で読み取らせるほどの猛者がいたからです(笑)。 同じ一秒の中に、複数の読取りと画面遷移が次々に入ります。
ある作業者のQR読取り
3本 / 0.3秒以内だからログ時刻はμ秒まで取得マイクロ秒まで時刻を取得しておけば、高速な連続操作でもログの時系列が混ざりません。 何が先で、何が後だったのかを、実際の順番どおりに再生できます。
04 / THE LOG IS HONEST
本人が覚えていなくても、
ログは正直。
問題が起きたとき、操作した本人を問い詰めても、記憶には限界があります。画面を時系列どおりに再生すれば、 どの情報が表示され、どこで状況が変わったのかを同じ5250上で確認できます。
目的は責任を探すことではなく、原因を見つけ、次のミスを防ぐこと。人の記憶や印象ではなく、残された事実を起点に、画面や手順を改善できるようにしました。
本人が覚えていなくても、
ログは正直。
防ぐだけでなく、
起きたことを再現できるところまで。
CHAPTER 02 · EPISODE 07 / 09