社員マスタの入社日を使って中途入社者も含めた有給付与を自動化し、さらに古い権利から優先消化する設計思想まで盛り込んだ回。

次は、どの企業でも付与されている有給休暇。
勤怠管理システムで、その有給休暇をどのように管理したか・・・

有給休暇は、入社後の経過年数に応じて付与日数が決まっています。
入社半年後に10日、その後は勤続年数に応じて11日、12日……と増えていく、あれです。

4月1日に一斉入社する企業なら比較的分かりやすいのですが、中途入社が多い企業ではそうはいきません。

私がいた会社でも、中途入社が毎月のように発生していたので、有給休暇を割り振る対象者が、オルゴールのピンのように毎月ポコポコ出てきます。

でも、AS/400の中には社員マスタがあり、職員ごとの入社年月日を持っています。

こうなると、話は早い。
入社日が分かれば、いつ付与すべきか、何日付与すべきかは計算で出せます。

ただし、ここにも一つ悩ましい点がありました。

正社員なら入社日を毎月1日にそろえられても、アルバイトやパートの方はそうはいきません。
4月19日入社、4月28日入社、ということも普通にあります。

では、その「半年後」はどう扱うのか。

ここはかなりドラスティックに、
4月x日入社なら4月1日入社として扱うことにしました。

つまり、4月30日入社の方は、少しだけ得をする設計です(笑)

こうして入社日と経過年数が分かれば、
いつ割り振るか、何枚クーポンを発生させるかが確定します。

そして有効期間は、付与日から2年間としました。

例えば、4月1日入社の方なら、
10月1日に10日分が割り振られ、
有効期間はその日から2年間、という考え方です。

ちなみに、「有給休暇は最大40日ある」と思われている方も多いのですが、
正確には、2年間の有効期間を持つ分が重なった結果として40日になることがある、ということです。

例えば、20日分付与された有給休暇を1日も使わずに次の付与日を迎えると、
有効期間がまだ残っている20日分と、新たに付与された20日分が重なって、合計40日になります。

ただし、古い方を使わずに放置すれば、有効期間を過ぎた時点で消えてしまいます。

そこで私がこっそり仕組んだのが、
有給休暇クーポンは、有効期間が先に切れるものから使う、というルールでした。

会社によっては、まだ有効期間が長く残っている方から消し込む運用もあると聞きます。

それでも違法とは言えないのかもしれません。

ただ私は、
有効期限の近い権利を先に使えるようにする方が、
働く人にとって自然で、納得感のある仕組みだと考えました。

WRITTEN BY太城 義雄(たき よしお)

IBM i / AS/400を愛するSE

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