Excelで動かしていた会計処理を、AS/400へ移してみたい。
2024年11月、僕はそんなことを考えていた。身近な団体のために、以前から自分で作っていたExcel VBAの会計処理がある。VBAは、Excelの中で処理を動かすためのプログラミングの仕組みだ。
その処理を、今度は使い慣れたAS/400の世界で作ろうとしたのである。
試す場所はPUB400。インターネット越しにIBM iを使える公開サーバーだ。接続用のソフトを設定し、ログオンできたところから、まずメニュー画面を作ってみた。
最初は、会計専用のソフトを考えていた。
ところが、その会計で使う「マスタ」を考えると、話が広がった。
マスタとは、処理の土台になる基本データのこと。例えば分類名のように、何度も参照する情報をまとめておくものだ。
当時の僕は、その基本データを統一して管理できた方がよいと考えた。そこで、会計に必要なマスタを洗い出し、それを使う別のアプリケーションまで考えてみた。
会計処理そのものから、共通のデータへ。 共通のデータから、それを使うほかの処理へ。
そうして、全体のメインメニューと、その中の会計処理メニューという、二つの画面になった。
会計を作るつもりで始めたのに、メニューを眺めると、作るものが増えている(笑)。
ただ、ここは大事なところだ。 メニューに項目が並んだことと、その処理が全部動くことは、別の話である。
旧ブログには、画面だけなら三十分ぐらいで作った、と書いている。その後に、これから必要なデータベース設計や要件定義、アプリケーションの開発を考えていた。
三十分で会計システムが完成した、という話ではない。
振り返ると、このメニューは、作業の入口であると同時に、設計を考えるための一覧にもなっていた。基本データをどう持ち、どの処理から使うか。画面に並べることで、会計だけを見ていた時より、考える範囲が広がった。
そして、開発時間を見積もった後、もう一つ思い出している。
命名規則も考えておかないと。
画面の項目だけでなく、これから作るものにも名前が要る。使い慣れたAS/400でも、そこは飛ばせなかった。
まずメニューを作った。 すると、メニューの向こうで待っている仕事が、よく見えるようになった(笑)。
2024年11月5日の旧ブログをもとに、会計処理の移植を考え、メニュー画面を作った段階を振り返った一話です。システム全体の完成や本番運用を報告するものではありません。PUB400の概要は公式案内を参照。