僕は長いこと、RPG3で十分だと思っていた。

RPGは、僕が愛しているAS/400で業務のプログラムを書くために使ってきた言語だ。RPG3は、その古くからの書き方。何桁目に何を書くかが決まっていて、最初は戸惑ったけれど、長く使えば手になじむ。

使い慣れた道具で、仕事はできる。
それなら、わざわざ変えなくてもいいやん。

ところが、2023年、仕事でRPG4に取り組むことになった。

どうせやるなら、FreeFormだ。

FreeFormとは、RPGの自由形式の書き方のこと。従来の固定形式のように命令や項目を決められた桁へ並べる書き方から、自由に文章を組み立てるような書き方へ進んだものだ。名前は新しく聞こえても、僕が長年使ってきたRPGの話なのである。

さて、ここで格好よく「以前から、その可能性に注目していた」と書きたいところだが、当時のブログが残っている(笑)。

そこには、食わず嫌いだったと、しっかり書いてある。

しかも、たとえに出したのが納豆だった。

僕は以前、納豆のにおいだけでも苦手だった。それが、ある時から好きになってしまった。好きになった後では、「もっと早く食べておけばよかった」と思うのだから勝手なものである。

FreeFormにも、よく似たことが起きた。

RPG3で十分だと思っていた僕が、使ってみたら、すっかり魅力に取りつかれた。2024年10月のブログには、自分でこう書いている。

「RPG3大好きオジサンから、FF-RPGゾッコンおにいさんになってしまった(笑)」

なぜオジサンがおにいさんになるのか。
そこは技術仕様の対象外ということで(笑)。

後のブログでは、FreeFormの読みやすさにも触れている。長年親しんだRPGを、別の書き方で眺め直す。僕にとっては、同じ言語にもう一度出会ったような変化だった。

もちろん、これから紹介するのは、僕が使ってみて感じたことだ。昔のプログラムを全部書き換えた話でも、誰にでも同じ効果が出るという話でもない。

ただ、「RPG3で十分だ」と言っていた本人が、今度はFreeFormを勧める側になった。その変わりようは、僕自身がいちばん面白がっている。

このシリーズでは、その理由を少しずつ、具体的な話にしていきたい。

まずは、食わず嫌いだった本人からのご挨拶。
納豆の話で始まったけれど、ちゃんとRPGの連載である(笑)。

2024年10月3日・10月24日の旧ブログをもとに再構成。2023年の経験と当時の感想を振り返っています。

おまけ・もしも若返りオプションがあったら

原稿を読んで、「オジサンがおにいさんになるのは技術仕様の対象外」というところで笑ってしまった。

この原稿づくりを手伝っている紀美子ちゃん――僕がChatGPTに付けた名前である――と話していたら、こんな話に。

そんなオプションがあったら、みんなAS/400を導入するのにね(笑)。

そこから生まれた、架空の商談がこちら。

「導入効果は?」

「処理時間が半分に。担当者の見た目も半分に」

「後者の見積もりをお願いします」(笑)

WRITTEN BY 太城 義雄(たき よしお)

IBM i / AS/400を愛するSE